パソコンやインターネットなど「ICTを活用した」学びとは、どういうものなのか?
1+2+3+4=10 これまでの学びは「足し算」。
基礎を身につけながら、一歩一歩積み重ねていくイメージ。
1×2×3×4=24 ICTを活用したこれからの学びは「掛け算」。
基礎を身につけ、応用し、さらに学びを広げるイメージ。
基礎の部分は同じ(1+2+3 も、1×2×3も、答えは6)でも、その先が大きく異なります。
学びの中でICTを活用するメリットの一つは「試行錯誤のしやすさ」です。
紙と鉛筆とは異なり、書き換えや複製が容易で、何度でもやり直すことができます。
そのため、考える機会も増え、多様になります。扱う情報の量も格段に増加します。
このことを意識して、子どもたちの学びをデザインできると、より充実したものになりますし、
これまで到達できなかった地点に辿り着く子も出てきます。
同時に、「掛け算」ということは
「負の数を掛けると、その答えも負の数になる」
という点に、大きな注意が必要です。
良い活用であればさらに良くなり、悪い活用だとさらに悪くなる。
これはOECDの国際調査でも指摘されています。(※日本語版はこちら. 佐賀本校で所蔵しています。)
子どもたちの学びが広がるように
一人一人をよく観て
プラスの活用をサポートしていきたいと思います。
※保護者様向けのお便り「NEL通」Vol.32 2020年8月号の内容を一部加筆修正しています。