スマホやiPadなどのタブレット端末の活用について、
"子育ての中で考えておきたいこと"
をまとめてみました。
ブログの最後で、リーフレットのダウンロードができるようになっています。
A4両面印刷すると、3つ折りリーフレットになります。
ご活用ください。
【思考力】×【創造力】×【ICT】=未来社会を生きるチカラ
AI、プログラミング、IoTなど、新たなテクノロジーに囲まれて生活する未来社会。
【思考力】確かな知識を基に考え続ける力
【創造力】発想、直感、柔軟性を基に創作する力
【ICT】「創る、伝える」を広げるために不可欠
思考力 × 創造力 × ICT
この3つをバランス良く身に付けることが重要です。
【幼児期のICT活用】気をつけるポイント
スマートフォン利用の低年齢化が進んでいます。
知育での活用もあれば、動画視聴やゲーム利用も少なくありません。
次の3つの点に気をつけましょう。
(1) 幼児1人で使わない ※必要最小限を心がける
スマートフォンは刺激が強いメディアです。
自制が難しいため一人での利用は控えましょう。(習慣化しないようにしましょう)
(2)会話が増えるような活用を心がける
会話が減る=語彙の獲得機会が減少。これはダメ
言葉を獲得する大切な時期です。
多様な言葉に親しみ、会話が増えるように心がけましょう。
(3)想像力や表現力が広がる活用を心がける
ゲームや動画を見るだけの受け身の活用ではなく
連続写真でアニメをつくったり、オリジナルの絵本をつくるなど、
想像力を働かせ、表現が豊かになる活用を心がけましょう。
【思考のステップ】LOTS〜HOTS
1 記憶する:知識を覚える、たくさん覚える
2 理解する:説明できる、要約できる
3 応用する:学んだ知識を他で使うことができる
4 分析する:使った結果を考える、整理できる
5 評価する:結果の良し悪しを判断できる
6 創造する:新しいカタチを提案・表現できる
たくさん覚えたか?
よりも
新しいカタチを提案したり、表現することができるか?
・新しい問題に気づくことができるか?
・解決策を考えることができるか?
・未来を創造することができるか?
ということが、とても大切。
学習でも、遊びの中でも
「記憶や理解したことを応用し、分析・評価(試行錯誤)~創造する」
という活動へ向かうように意識すると、高次の思考スキルを育むことができるかもしれません。
【小学校のICT活用】誤解とホント
誤解 →「ICT教育やコンピュータ教育が始まる」
ホント→「より良い教育活動のために、ICTを取り入れる」
小学校で、ICTを学ぶ教科ができるわけではありません。
教科の内容をより分かりやすく学ぶために、既に多くの小学校でICTが活用されています。
誤解 →「プログラミングを学習するようになる」
ホント→「プログラミング的思考を育む学習が始まる」
2020年度から、小学校で新しい学習指導要領による授業が始まります。(現在は移行期間)
プログラミング体験を通して、プログラミング的思考(意図した動きの実現のために、動きに対応した記号の組み合せを論理的に考える力)を育む取り組みが始まります。
誤解 →「ICTを活用すると学力が向上する」
ホント→「安易な活用は学力低下を招く場合もあります」
OECDの国際調査でも、ICTの活用が学力低下につながる可能性があることが報告されています。
見るだけ、答えるだけ、のICT活用では「教えたつもり・学んだつもり」になりがちです。
記憶したことを応用し、創造的な活動でICTを効果的に活用すると、高いレベルの思考力を育むことが期待できます。
情報モラル
ICTの活用は諸刃の剣です。
周りの人や社会の役に立つ活用もできます。
使い方を間違えると、他の人も、自分自信も傷つけてしまう場合があります。
生まれた頃からICT機器に囲まれて育つ子どもたち。
「盗みはダメ、暴力はダメ」
と同じように
「嘘の情報発信はダメ」「他人のパスワードを使ってはダメ」
などを繰り返し説いていくことが大切です。
不用意な発信で炎上したり、法令に違反し逮捕されることもあります。
ICTの望ましい活用を考え、正しく賢い使い方を子どもたちに示していきましょう。